ケルナー音律

ベルクマイスター

2010年05月30日 20:14

 ヘルベルト アントン ケルナー

ドイツの音楽理論研究家で、まだ現役で活躍されています。

彼の著書 「バッハの気持ちよい調律法」 に出合ったのは松本の中央図書館
でした。PCで調律に関する資料を検索していたら、このタイトルが出てきました。

バッハはベルクマイスター音律を使っていたという説を確信していましたので、大変
衝撃的でした。
本は一般閲覧棚にはなく、書庫に保管されていました、さっそく貸出し申し込みをして
帰りました。まだだれも開いたことのないようで、製本されたままの硬さです。
前記事にも書きましたが、ドーミ、ドーソの重音が発するうなりが同じにならなければ
いけないとする根拠や、その19ステップ調律法の解説は非常によく理解出来ました。

一気に読み終わり次第、さっそくデーターを愛用のキーボードに入力し再現しました。

もちろんエンジェルスハープのチューニングも変更です。

  感想はベリーグッド!

数年間ベルクマイスターで演奏をしてきまして、美しいハーモニーには満足していまし
たが単純な調での旋律性が、重く重厚ではありますが華やかさとパワーに若干乏し
いと感じていました。

このフラストレーションがケルナー音律で一気に解消してしまったのです。
3度6度は、データー的にはベルクより低いのですが、現代曲を演奏してもなんら
違和感がありません。かえってハ長調の主3和音は程よい品位をもったビート感が
ありよりパワフルです。
従って、エンジェルスハープ教室の生徒さんのハープも調律し直しです。

わたくしのこの活動の進展は多くの偶然に後押しされてきましたが、このケルナー
音律との出会いで、けっして偶然ではなく必然であると思えてきました。

これからの課題は、セント値の設定変換によるキーボードの音高に頼らずに耳だけを
たよりに調律出来るようになることですね。
そしてエンジェルスハープに続く次の楽器の開発を始めたいと思います。

その過程を順次当ブログで公開しながら進めてゆこうと考えます。
これまらも宜しくご閲覧下さい!

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