2010年03月13日

バッハの音律

  バッハの生きていた時代の音楽の中心はイタリアでした。イタリアオペラ
はその中で最高の音楽芸術であり、器楽音楽はその下の地位でありました。
そしてオペラはミーントーン音律で歌われていました。もちろん器楽もしかりです。

ドイツは当時、音楽界では後進国でした。バッハもビバルディーの楽譜を取り寄せ
よく研究していました。そして自分の作品に様式をとりいれてもいました。しかし
音律だけは、ミーントーンを採用はしませんでした。
音楽においてもイタリアに追いつき追い越せの国策とゲルマン人のプライドなので
しょうか?

この時代に多くの音律がドイツ人によって考案されます。バッハの先輩のベルク
マイスター、友人のジルバーマン、後のキルンベルガー等。

しかしバッハはこのいずれの音律も採用せず自分自身でクラビーアを調律していた
と言われています。

   ではバッハが調律したのはどんな音律だったのでしょうか?

現在、この研究での第一人者がヘルベルト アントン ケルナーです。

かれはバッハが敬謙なカソリック教徒であったこと、また優秀な数学者で、数字
にたいして、神聖なもので神が与えしものと考えていたこと。
こういったバッハの人格をバックボーンとして、おそらくこういう音律であろうという
ものを発表しました。

その音律とはいったいどういうものでしょう。
わたくしは、その音律を再現し実践することで、バッハの人となりと音楽を再考
したいと思っています。
今日のブログは少々マニアック過ぎる感があり恐縮ですが、もう少し書きます。

 ド ミ ソ の振動数の比は4:5:6であり、三位一体をなすべきであるとバッハ
は考えたと、この想定からケルナーの音律研究がスタートします。
数学と宗教と音楽がまさに融合し合う美意識が感じられ、とても神秘的でロマン
ティックではないでしょうか。

この音律はビート(うなり)が聞き分けられる人であれば容易に調律(どんな楽器
でも)することができます。この作業は19回の工程-19ステップ-で完結します。
平均律クラビーアのロ長調のプレリュードが19小節で書かれていますが、
これは偶然ではなく、バッハの重大な提示なのです。この調律のキーポイントが
ロ長調の主和音H-fis・の狭められた5度にありますが、どの程度狭くするかを
きめる法則が、宗教的根拠から決定されています。

 それはどんな法則なのでしょうか?

長くなりました、今回はここで一区切りとします。

どうでしょうか?不思議な音の世界にいざなわれそうになりませんか!
ロマンティックバッハの第2章は次回へとつづきます。


 





Posted by ベルクマイスター at 23:29│Comments(1)
この記事へのコメント
はじめまして、ベルクマイスターさん♪
いつも読ませていただいておりました。
これからも楽しみにしております。
Posted by 春歌 at 2010年03月15日 14:27
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