2008年02月24日

音楽の目的?

今回のタイトル、ちょっと大きすぎるかな?でも実際に音楽されてる方は、常にこの
テーマをひきずっているんではないかなと思い、多くの意見を聞きたくて取り上げてみました。

 私自身、若い時はとにかくリズム感に快感を覚え夢中になっていた時期が
あり、またその時期が過ぎると今度は旋律に憧れることになり、クラシック
ポピュラーを問わず名曲と呼ばれるれるメロディーを追っかけている時期もありました。

そんな時にも音楽って楽しいけど、なくても日々の暮らしは坦々と過ぎてゆくし、とくに性格
や人格に変化がうまれるわけでは無いし、じゃあなんの為に音楽があるのかなあと、ふと
思う事がありました。それから、かれこれうん十年が経ちひょんなきっかけで古典音律に
出会った時、そろそろこの疑問にも自分なりの解答をだしてやらねば先へ進めないなと
思うようになりました。

 そこで「音楽の目的とは」という大命題に対する文献を調べることにしました。
もう30年前に買った、ドイツの19世紀を代表する音楽批評家ハンスリックの
「音楽美論」を再読することにしました。その中でハンスリックは、音楽の目的はファンタ
ジーであるといっています。けして感情表現にはあらずと強調しています。ただしハンス
リックが対象とする音楽は形式を重んずる絶対音楽という前提がありますが。

現代では音楽をはじめ他の芸術分野(文学、絵画、彫刻、映像等)においても、その
目的の多くは感情表現であるというのが通説です。
当時ハンスリックもかなりバッシングを受けましたが、なにせドイツの音楽批評家の第一
人者の提言ですから、かなりのインパクトはあったようです。


     音楽の目的はファンタジー「幻想」の表出である。・・・・・・か!

とにかくバッハやベートーベンの音楽を痛烈に批判し、特にバッハの平均律クラビーアの
全てのプレリュードとフーガに何の感情も思いうかべる事は出来ないし、音楽的価値を
認めないと言った人ですから。この人、天才か変人的凡夫か、改革を叫んだあの人
みたい。(ちょっと不謹慎発言ですみません)
 
 確かに、音楽で感情表現して、感情移入して、他者に同感情を誘引させることに成功
したとき、感動を共有することが出来る?   本当にそうかなあ?
人の感情は多様でこの感情はこう表現すると方法を定義出来るものなのか!
ベートーベンの「運命」を聞いてどんな感動という心理状況が発生するのでしょうか
人間にとっての音楽の本来の役割というか使命はそんな事ではないんじゃないかなあ!
とおもえてきたのです。
      みなさん、どう思われますか?

えー、ちょうど時間となりまーして・・・デデンデンデン
今回はこれにて失礼候、浪速節的エンディングでさようなら。

                                           ベルクマイスター





Posted by ベルクマイスター at 14:43│Comments(0)
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