2007年03月28日

続入門編

 ピタゴラスが鍛冶屋の前を通りかかると、鉄を打つ音が聞こえてきました。いろいろな高さの音が鳴るなかで、2つの音が重なってとてもここちよく響くのにきずきました。ピタゴラスはさっそく中にはいっていき今どんな鉄を打っていたかしらべました。するとそれは重さが1.5倍の比率の2つの鉄を打った音だとわかりました。これがドレミ音階でいうドとソの音だったのです
 かれはさっそく家にもどり、音階を数字で規格化できないか研究をはじめました。そして次の方法で1オクターブの12音を決める方法を発明しました。この方法はとてもシンプルでわかり
やすいので、説明しておきましょう。ドからかぞえてソは5番目でこれを5度音程といいます。この5度は全音3個と半音1個でできていますので完全5度といいますが、とりあえず5度と呼びます。そしてソからまた5度上のレをきめます。こうしてレーラ、ラーミ、ミーシというふいうにくりかえしていくと12回で元のドにかえってきます。こうしてできた12音をピタゴラス音律といいます。ある重さの鉄の音をドとしますと、その2/3の重さではソになりますね。弦楽器では
ある長さの弦を弾いた音をドとしますと、その2/3の長さでソになります。ソにたいしてドは重さでも長さでも1.5倍ですね。こうしてピタゴラス音律が誕生し、ハーモニーを楽しめるようになりました。しかしハーモニーといってもオクターブとドーソ、ソードの3種類の重音しかなかったのですが、これだけで何百年も音楽を楽しんでいたんです。いまではとても考えられないですが。これが記録として残されている音楽の歴史の始まりといわれています。
 これで古典音律入門編は終了としましょう。次回はいよいよ「魅惑の3度」の登場です。
ようやく”3度”と言う言葉の意味がお分かり頂けたかとおもいます。そーですミの音です。
では今回はこれにて失礼いたします。           
                                         ベルクマイスター


Posted by ベルクマイスター at 10:28│Comments(1)
この記事へのコメント
オフ会お疲れさまでした!
次回は、直接お話をしたいと思っております。
これからもよろしくお願いします!
Posted by ダッタ at 2007年04月01日 17:38
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